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コロナ後へ!長距離バスFLIXBUSがバカンスに向けて再運行開始

ポーランドではコロナウィルスの予防接種が計画的に急ピッチで進んでおり、5月30日現在国民100人当たり52.2%(日本9.8%)という接種率になっています。これはフランスやスイスと同じレベルで、かなりしっかりと管理ができているという印象があります。接種率の増加とともに、新規感染者数が劇的に減少してきていて、現地の人々の話を聞くと今年こそは普通のバカンスを過ごしたいという大きな期待が感じられます。
そんなバカンスの旅行を語るときに欠かせないものの一つのが長距離バスでしょう。大都市間なら比較的早く移動できる電車についで、全国を網の目のようにつなぐ大型の長距離バスはこれまでも日常生活に欠かせない交通手段でした。その代表がフリックスバス社。
先月20日より運行を再開したFlixBusは2日からはそのネットワークを国内外30路線へ広げ計70の定期路線で運行中。※以下新規に追加都市
国内: イェレニャグラJelenia Góra, ビドゴシチBydgoszcz, プウォツクPłock, サンドミエシュSandomierz, エルブロンクElbląg, シチェチンSzczecin, ビャウィストクBiałystok, プシェミシルPrzemyśl
欧州各地: ヴィリニュス, ザルツブルク, オデッサ, キエフ、パリ、ウィーン、ミュンヘン、ケルン、リヨン
期間限定: ムジェジノMrzeżyno, ウストロニェ・モルスキェUstronie Morskie, ウシチシキ・ドルネUstrzyki Dolne, ソポトSopot, シチャブニツァSzczawnica, アウグストゥフAugustów, コウォヴジェクKołobrzeg 等
上記の路線上の国内104か所、国外100か所を結んでいますが、今後はワルシャワ・ベルリン間のように特に需要が高い路線については増便して、バカンスに合わせて路線を国内を200、ヨーロッパ各地140へと増やす計画とのことです。
それによってポーランドからバルト三国へは20路線を利用してダイレクトにアクセスできるようになるということで、とても便利になります。

まだ日本から従来のように自由に渡航できないのが残念ですが、コロナ後の旅行で利用できるようにこういった便利で安い長距離バスがあることを覚えておいてくださいね。
FlixBus公式サイト

情報:Wasza Turystyka
関連記事 FLIXBUS – ポーランド政府観光局のBLOG (polandtravel.blog)

ほっこりノスタルジックなワルシャワの旅 – 路面電車

ほっこりノスタルジックなワルシャワの旅 – 今日は路面電車(トラム)のお話です。
みなさんはヨーロッパで最初に路面電車が走ったのはどこか知っていますか?
答えは1854年のパリ。その後ロンドンが1860年、ジュネーブ1862年、ペテルスブルク1863年、そして1865年にウィーンとベルリン、その1年後の1866年12月がワルシャワになります。
ワルシャワに初めて登場した元祖トラムは車両を馬が牽引するもので運賃はひとり15コペイカでした。その当時15コペイカがどういう価値があったかというと砂糖500グラムの値段だったそうですよ。レトロな馬のトラムは20世紀に入ると徐々に電化が進み、1908年春から16年の間にすべて電化へ切り替わりました。

ワルシャワに比較的早く路面電車が走るようになったのは、当時ポーランドを分割していた三か国の首都(ベルリン、ウィーン、サンクト・ペテルスブルク)への移動をスムーズにするためで、ワルシャワ市内に点在した終着駅の接続便として開業しました。下の写真はワルシャワ・ペテルスブルク駅(今のWarszawa Wileńska駅)とワルシャワ・ウィーン駅(現存せず)を結んでいたトラムです。

ワルシャワ・ペテルスブルク駅(現ワルシャワ・ヴィレンスカ駅)はヴィスワ川の右岸プラガ地区にあり、ペテルスブルク・ワルシャワ鉄道の西の終着駅でした。帝政ロシアでは線路に5フィート軌間が使われていたため、ヴィスワ左岸にあったワルシャワ・ウィーン駅までの接続としてトラムが活躍しました。ワルシャワ・ウィーン駅はワルシャワ・ウィーン鉄道の駅で軌間は1435ミリだったのです。その昔の名残で、1948年まではワルシャワの路面電車の7.6キロメートル分が1525ミリの幅になっていましたが、のちにすべて1435ミリに統一されて今に至っています。
150年以上もの間ワルシャワで市民や旅行者の足となってきたトラムは飛行機よりも自動車よりも歴史がある乗り物です。ワルシャワに立ち寄ることがあれば、トラムで歴史巡りのワンデートリップを楽しんでみてはいかがでしょうか?

ワルシャワ・ペテルスブルク駅
ワルシャワ・ウィーン駅(現存せず)

ほっこり旅を楽しむ南ポーランド・タトリ山地 – カスプロヴィ山ロープウェイ乗車が記名式になりました

タトリ山地の奥深く、秘境にあるモルスキェ・オコ湖。その意味は海の瞳

ザコパネはタトリ山地のあるポトハレ地方にあり、夏のシーズン中は登山やトレッキングのベースとして、冬はスキーでにぎわう町。温かい木造りのザコパネ様式の家々が続き、この地方の名産オスツィペク・チーズを昔ながらの製造法で作る羊飼い達、おかみさんたちが編むウールの手袋やセーター、フェルトやムートン製品などおみやげグッズもたくさん。青い山脈には緑が輝き、秋は紅葉、そして冬の白銀の世界と四季折々に自然を体感できるポーランド屈指のリゾート地として昔から知られてきました。

ザコパネはザコパネはタトリ山地のあるポトハレ地方にあり、夏のシーズン中は登山やトレッキングのベースとして、冬はスキーでにぎわう町。温かい木造りのザコパネ様式の家々が続き、この地方の名産オスツィペク・チーズを昔ながらの製造法で作る羊飼い達、おかみさんたちが編むウールの手袋やセーター、フェルトやムートン製品などおみやげグッズもたくさん。青い山脈には緑が輝き、秋は紅葉、そして冬の白銀の世界と四季折々に自然を体感できるポーランド屈指のリゾート地として昔から知られてきました。
ポトハレは、あのキュリー夫人が愛した土地でもあり、夫ピエール・キュリーも1899年の夏にザコパネを訪れて、夫婦でポーランドの最高峰リスィ山に登頂しました。

さて、今日の本題ですが、タトリの登山でよく利用されているカスプロヴィ・ヴィエルフ山の頂上までのロープウェイについてのお知らせになります。
コロナ禍のために先日から乗車は記名式になっています。オンラインでチケットを買う場合は、写真入り身分証明書(日本の皆さんの場合パスポート)の番号と利用者の名前を明記します。一人で複数人数の予約をする場合は、とりあえず予約者の身分証明書が必要で乗車当日には全員が身分証明書を提示することになっています。また、乗車日時の変更は乗車の24時間前までなら可能です。さらに、一度に乗車できる人数は定員の半分の30名となっていますのでご注意ください。

 

5月16日ワルシャワ→成田にLOTポーランド航空特別機が運航

在ポーランド日本大使館からのお知らせにワルシャワ→成田の特別便が運航するという情報がありました。日本への帰国を希望されている方に広く知っていただくため、情報をシェアしたいと思います。詳しくお知りになられたい方、お問い合わせがある方は下記の在ポーランド日本大使館領事班へお問い合わせください。

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日本に帰国したいのに出国できない方へ

じつは、今回の新型コロナウイルス感染拡大が原因で、ポーランドから日本に帰国したいのに戻れなくなったという方がけっこういらっしゃると聞きました。現地の日本大使館から下記のようなお知らせが来ました。帰国を希望される方は早めに登録してくださいね。
旅行に出かけるときは、とりあえず短期であっても外務省のたびレジに登録しておくことをおすすめします。
たびレジ  たびレジwww.ezairyu.mofa.go.jp
以下、たびレジに登録したみなさんに配信された日本大使館からからのお知らせです。

ポーランドから帰国を希望する人のための航空便に関する情報

1.ポーランド政府及びポーランド航空(LOT)と調整した結果,日本人は,例外的に,ポーランド人帰国のためのチャーター便の往路便に,航空券を購入の上搭乗できる可能性があります。
2.行き先は,ロンドン(恐らく何便かあるかと思います)又は,場合によっては,成田行きも出る可能性があります。
3.つきましては,帰国を希望される方は,氏名(パスポート表記も),行き先(ロンドン又は成田又は両方),パスポート番号,連絡先(電話番号,メールアドレス)を当館(cons@wr.mofa.go.jp)まで連絡願います。
4.状況は刻々と変化しており、搭乗の保証はできませんが,搭乗可能な場合は,LOTから希望者へ直接連絡がありますので,航空券の購入手続きを行ってください。
5.なお,ロンドンから先のフライトについては,ご自身で確保していただく必要がありますので,予めご留意ください。ANA,JAL便も減便されていますのでご注意ください。
6.また,本邦到着後,検疫長の指定する場所で14日間の待機し,国内において公共交通機関を使用しないことを要請されますので,併せてご留意ください。

(問い合わせ先)
在ポーランド日本国大使館 領事班
☆電話:+48 22 696 5005
 ※開館時間のみ[09:00~12:30,13:30~17:00]。開館時間外に緊急を要する場合には大使館代表番号(+48 22 696 5000)へお掛けください(閉館時電話対応委嘱業者がまずは伺うことになります)。
☆メール:cons@wr.mofa.go.jp
☆HP:https://www.pl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ryouji.html

LOTポーランド航空、4/24出発便まで予約変更を無料に

新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、LOTポーランド航空は4月24日に出発までの航空券の無料予約変更の対応を行っています。予約変更には条件がありますので次のページをご覧ください。

ワルシャワ空港で受け取った荷物が…

ワルシャワ空港に着いた時に、私は荷物を二つ持っていました。スーツケースとバックです。
どちらも成田で預けてワルシャワで受け取ったのですが、とりあえず外回りを点検して(スーツケースの破損などは外に出る前にチェックをして、破損のある場合は空港で書類をもらわないと保険の手続きができません。)さっさと外に出てきました。この日は、飛行機が到着してから荷物を受け取るまで1時間15分かかりました。記録的な遅さでした。

その後、知人宅についてから荷物を開けてびっくり。バッグの中に入れてあった金色の包装紙のおせんべいはきれいなパッケージが破かれていました。ついでにアディダスの買い物袋に入った預かりもののプレゼントまで穴があけられていました。

最近、ショパン空港でのこういう被害(スーツケースのカギが壊されるなども)が増えているそうです。みなさんも、海外旅行保険にご加入いただき、いざとなった時は税関審査を出る前にご搭乗の航空会社カウンターに申し出て、被害状況を書いた用紙をもらいましょう。これがないと航空会社の保証も海外旅行保険の請求もできません。
対策としては、空港でやっているスーツケースのラッピングが効果的です。傷を防ぐだけでなく、盗難のためにも効果がありますのでご心配な方はお試しください。サービスを使わずに自分でラップを買って行って、空港で巻くという方もいらっしゃるそうです。

私はクラクフ空港で左のようなラッピングしてもらいました。値段は50ズウォティ(1500円程度)です。クラクフの場合、インフォメーションの裏、エスカレーターの裏側にラッピングサービスがあります。ワルシャワもチェックインカウンターのある階の出入り口に近い場所に同様のサービスがあります。

安く移動するならバス!FLIXBUSでワルシャワーポズナンを移動してみました

休暇中にポズナンに行ってきました。ワルシャワ駅からポズナンまでは電車と時間があまりかわらないので、FLIXBUSを使ってみました。チケットはオンラインでの直前購入でおよそ1500円ほど。事前に買うと割引があってもっと安くなります。ワルシャワ西駅(中央駅の西側にある次の駅)にバスターミナルが併設されており、そこからバスがでます。

今回は、ワルシャワ南部の住宅地からの出発だったので、乗り換えなしで行ける市バスで西駅まで行きました。それが案外時間がかかるので、タクシーを利用するのも正解だと思います。バスが付くといろんな国の旅行者で入口付近がごった返しますが、まずは最初に荷物を預けなければなりません。運転手が荷物の受付をするのですが、今日の運転者は英語がほとんどわからない方でしたので、外国人旅行者は戸惑っている人が多かったです。
バスはポズナン経由ベルリン行きで、ベルリンまでの荷物を先に積み込み、その後ポズナンとなります。運転手がたびたび「ベルリン!」というのですが、それが何を意味しているのか分かる人は少なく、ポズナンまでの利用者が荷物を貨物室付近に持ってくるたびに行き先を尋ねてなおしていたので、全員が乗車するまでにかなり時間がかかりました。オンライン予約サイトでは座席予約のオプションが100円弱でできるのですが、それをしておく方が焦らずに済むのでよいです。

バスに乗るときは
①出発・ターミナルの確認
②ネットで事前に座席指定のオプションを選択しておいた方がよいです。(特に、4人掛けのテーブルがある1Fの座席は100円弱高いのですが、高いからか予約をする人がほとんどいなくて広く場所が使えて快適。)
③窓際希望ならポズナンのように午前中に西に向かって走るときは、進行方向右側の窓際がおすすめ。直射日光にさらされません。また、バスのシートが合皮なので汗対策にハンドタオルを畳んで座布団代わりにして座るとよいでしょう。
④出発前に水や食べ物(必要に応じて)調達してください。

ポズナンのバスターミナル

4時間弱バスにのり、とりあえず順調にポズナン近郊まで来たところ、あと15キロぐらいの場所で渋滞に巻き込まれました。夏場は道路工事がよく行われているので、それによる渋滞、また金曜日夕方や日曜日の午後や、通勤時間帯の渋滞がよくありますので、時間には余裕をみて予定を組んだほうがよいでしょう。
幸い、ほぼ定刻に着き、タグと引き換えに荷物を受け取りました。ここでしばらく人待ち。
今日はポズナンのはずれにある知人宅に宿泊予定で、少し迎えが遅れるというのでポズナン駅(列車・バス)に隣接するショッピングモールで待つことにしました。カフェやセルフのレストランなども多く、待ち合わせに絶好です。お手洗いはバスターミナルから近い入口の先にあり、利用には2ズウォティのコインが必要です。コインを投じると中に入れるようになっています。常時クリーンスタッフがいてきれいに片付いていますので安心して利用できます。2ズウォティのコインはどこでも重宝するので、2,3枚常時もって置くと便利ですよ。

ショッピングモールのエントランス

さて、友人が来たので、駅前のシェラトンホテルの見学に行ってきます。駅近の5つ星ホテルで今日は施設見学とレストランでランチをいただくことになっています。この続きはまた次回に。