ポーランド旅行」タグアーカイブ

ショパンの足あとが残るゴルブ城は古城ホテルです

ゴルブ=ドブジンGolub-Dobrzynはトルンからバスに乗ると1時間余りでアクセスできる古城の街で、ポーランドの田舎歩きを体験してみたい方におすすめです。ショパンは1824年にゴルブを訪れました。小高い丘にはゴシックレンガの厳つい雰囲気の城が見えますが、ここの最後の所有者はショパン家とゆかりの深いスカルベク伯爵家だったのはあまり知られていません。 続きを読む

ポーランドに砂漠?スウォヴィンスキ国立公園です!

この間Facebookにバルト海のきれいな夕日の画像をシェアしたので、今日はこのエリアの素晴らしい国立公園をご紹介します。😉
 北ポーランドのスウォヴィンスキ国立公園Słowiński National Parkはこのバルト海沿岸32.5kmにわたる広大な国立公園で、風と共に刻一刻と形が変わる移動砂丘が特に有名です。あちこちにある枯木はかつてそこが森の一部だったということを思い出させてくれます。風が動かす砂に木が埋もれると枯れて、長い年月を経て砂丘と枯れ木の特異な景観が生まれました。


 このスウォヴィンスキ国立公園、実は半分は水域なのです。淡水の沿岸湖としては国内最大のウェプスコとガルドノ、さらに先に書いたバルト海沿岸が含まれています。これらの湖の南岸は大きな泥炭地帯でいろいろなミズゴケ属の植物のほか、ヤチスギランやツリガネエリカのような保護種の植物があります。
 園内の森林の多くを占めるのはヨーロッパアカマツ。そしてそのアカマツがこの国立公園の独特な松林を形成しているのです。またここは250種を超える鳥類のサンクチュアリ。ツクシガモ、ハシビロガモといったカモが多くなっています。この地に飛来する渡り鳥の中にはカオジロガンのような珍しい鳥もいます。
 スウォヴィンスキ国立公園は手つかずの自然を体感できる国内でも1,2位を争う超大規模な国立公園。国際的にも重要視されていることは、世界生物圏保護区(MAB計画)の地位とラムサール条約の保護区に指定されていることからもわかります。
 ちょっと長くなりましたが、とにかく一度は訪れてみたい名所の1つです。🙂

ウッチのLight Move Festival 2019へ行こう

ウッチのLight Move Festival2019は9月27日から3日間!

毎年、秋の夜を彩るフェスティバルとして人気なのが、このLight Move Festivalです。
ワルシャワから1時間半から2時間以内にアクセスできるウッチは日帰りもできますが、このイベントではウッチでの宿泊がおすすめです。産業革命期から繊維産業で発展したこの町には総延長約4キロ、アールヌーヴォ建築が続くメインストリート「ピォトルコフスカ通り」とヴォルノシチ広場、そのほかにも富豪の生活を垣間見ることができるヘルプスト館、ユダヤ人資本家ポズナンスキの大邸宅などの歴史的な建築物やポーランド、ドイツ、ロシア、ユダヤの四文化の共存していた時代を体感できるスポットもいろいろ。フェスティバルではこのピオトルコフスカ通りとその周辺で華やかな光が作りなすファンタジーの世界をごらんいただけます。
アクセス:ワルシャワからポーランド国鉄またはバス
所要時間:90-120分

2019年9月27日~29日

ウッチŁódźについてもっと詳しく知るには
ウッチ 四文化の交差点ぶらり歩きウッチについての詳細情報 当局ブログ
ウッチのマヌファクトゥーラ 当局HP・ウッチの歴史について 当局HP

8/18 21時からBS TBS 「高嶋ちさ子 麗しのポーランド音楽旅」

バイオリニスト高嶋ちさ子さんのポーランド紀行をご紹介する番組が8月18日(日) 夜9:00~10:54まで放送されます。

ワルシャワからクラクフザコパネとショパンからポーランドの緑豊かな山の街のバイオリン工房の訪問や人々との交流までたっぷりと旅行に行った感覚でお楽しみいただける番組です。
思い返せばこの撮影のお話があったときにロケ地の選定などいろいろとアイデアをご提供させていただき、もうすぐ放送日を迎えることになりとても感慨深く思います。南ポーランドのポトハレ地方の弦楽器製作専攻科がある学校とその学科の創設者についてなど、関連情報を調べて行くなかでこれまで知らなかったことがいくつもでてきて大変勉強になりました。
日本からの取材でポーランドと音楽いえばショパンの域をでることが少なく、今回の番組は音楽に興味がある方、また旅に出てみたいといわれる方、ただ世界について知りたい方にも十分応えられる内容になっていると思います。ぜひごらんくださいね。

https://www.bs-tbs.co.jp/journey/takashimapoland(公式サイト)


U-20ワールドカップ2019、ポーランドで!

みなさん、こんにちは! 今日はサッカーファンならホットなテーマ!
いよいよFIFA U-20 ワールドカップポーランド2019が始まります!
私も、仕事をしていて「観戦でビドゴシチグディニアに出かけるんですが、何か情報ありますか?」というお問い合わせをこれまでにたくさんいただいて、「さすがサッカーのパワー!」と実感することができました。今回は日本、イタリア、フランス、米国、ノルウェー等世界24カ国のナショナルサッカーチームが参加して、決勝の6月15日までトップをめざす熱戦が繰り広げられる予定です。

ポーランドでは、サッカーは国民的スポーツでいつも熱い話題のひとつになっています。現地で話を聞いてみると、2012年のUEFA欧州選手権大会、さらに今年はU-20 ワールドカップ公式ホスト国になれたことは大変な栄誉だよとだれもがニコニコ顔。😊 舞台となる6都市には、わくわくするようなエンターテイメントやご当地グルメなどのお楽しみもいっぱい♪ ご旅行中の皆さん、ポーランド旅行を観戦+観光でたっぷり楽しんできてくださいね!

大会公式サイト: https://www.fifa.com/u20worldcup/

2019FIFA U-20ワールドカップ観戦の舞台の6都市のプロフィールをご紹介します。会場周辺にも歴史ある場所や建物、ストリートアート、ユニークなミュージアムなど見どころがたくさん! U-20のホスト都市がおまちしています!

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ウッチは今回のワールドカップ初日とファイナル試合の会場となる都市です。19世紀から20世紀にかけて紡績の町として一躍した工業都市でしたが、20世紀末から新たなスタートを切りました。工業都市から芸術、映画、そして日々変化を続ける魅力的な街として、2019年の世界で最も訪れる価値のある都市を選ぶBest in Travel(ロンリープラネット)で第2位に選ばれ注目が集まっています。ウッチの見どころはアール・ヌーヴォー期の建物が続く、全長4キロも続く大通りピオトルコフスカ通り、ウッチの紡績の歴史を知る紡績博物館、レンガ造りの旧紡績工場を再生利用したショッピングとアミューズメントなどの複合施設マヌファクトゥーラなどです。

ルブリン LUBLIN

ルブリンは東ポーランドの中心都市。街角アートがいっぱいで、あちこちの建物の壁がキャンバス(?)のイメージです。続々とウォールアートが増えているといった感じが…しかもそのなかにはものすごく芸術的なものもあってびっくりします。町を歩いていると、何気ないただの建物なのにが実は道から一歩入ると…中庭に「わ~ッ♡」と心ウルウルするようなとびきりすてきなペイントアートがあったりで、町の歴史巡りを中心にした観光にちょっとした遊びゴコロを+できますよ。絵のテーマも季節ごとに入れ替えがある箇所が多いので、新しいモノを求めるインスタユーザーにもうれしい情報かも。最近は「不思議な国のアリス」をテーマにしたキュートなものもありました。

さて、ルブリンの町をまずは一望するなら、三位一体の塔(Wieża Trynitarska) がおすすめです。上まで歩くのはけっこう大変ですが、がんばる価値は十分です!

このルブリンという都市は、歴史の中でとりわけユダヤ文化と大変深いかかわりがあった都市で文化の交差点といっても過言ではありません。ユダヤのオックスフォードやポーランドのエルサレムともいわれていた訳はそこにあるのです。ここに先祖が住んでいたというユダヤ系の人々にとってはご先祖様の足跡やルーツを探せる街であり、何世紀もの間ユダヤ文化との結びつきが強くあった都市であることを象徴するように、現在も市内には文化交流センターやユダヤ劇場などがあります。

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さて、次に登場するのはビドゴシチです。日本ではまだまだ知名度が低いかもしれませんが、市内をゆるやかに流れる川の河畔にある街並みがすてきな都市で、ポーランド最古の運河がります。旧火薬倉庫など第二次大戦関連の歴史建造物・史跡も数多く、戦史に興味があれば新たな発見のある町にななるかも。
ナショナル・ジオグラフィックや当局の特選観光プロダクトとしても入賞経歴のある「石けんと汚れの歴史博物館」もユニークで人気です。実際にこの博物館に行ってきました。( ´艸`) お風呂やシャワーがどう進化してきたのか…面白いですよ。さらに手作り石けんづくりを体験して、お土産にお持ち帰りいただけます。

グディニア Gdynia

U-20ワールドカップ街道はさらにビドゴシチからグディニアへと続きます。グディニアは隣のソポト、グダンスクとともに三連都市として知られるポーランド一の港湾都市。景観公園や海辺の散歩を楽しめるプロムナードや美しい海辺のクリフなど自然を体験できるスポットもあります。グディニアの港では、ポーランドを代表する帆船「ダル・ムウォジェシ」に出会うことができます。37年間の間、軍の船として多くのお客様を迎え、また2万人近い海員を育て、2019年のポーランド独立百周年の航海でも活躍しました。

ビエルスコ・ビャワ Bielsko Biala

ビエルスコ・ビャワは南ポーランドの山間に位置し、歴史ある教会や昔の貴族の邸宅や石造りの集合住宅、さらにアール・ヌーヴォ様式など建築好きならきっと面白いものが見つかる可憐な小都市です。ここには2万を超える昆虫のコレクションがある博物館があります。

ティヒ Tychy

ホスト都市のなかで一番小さい都市は南ポーランド・シロンスキェ県にある人口13万人のティヒです。小さな都市ですがポーランドのビールの製造にかけては国内屈指の規模を誇る工場があることで知られています。市内の名所は自然いっぱいのポプロチャンスキェ湖。18世紀に造成された人工湖で多くの動植物の生息地として有名です。ビール製造博物館では製造過程の見学とおいしいたっぷり楽しめるテイスティングを体験できます。ポーランドはウォッカの国と思われていませんか?じつは、ビール造りにも伝統があり、国内外にファンも多い銘柄や地ビールも増えています。