今日5月18日はその生誕百年の日です。ヴァドヴィツェでは広場にある家が少年カロルが家族とともに住んだ生家として公開されています。この生家の窓からは、幼い頃に母を亡くしたカロルに「これからはこの教会のマリア様がお母さんの代わりに見守ってくれている」と父親が勇気づけたという教会が真正面に見えます。一家の居間や簡素なベッドが2つ入った寝室や台所などのほか、戦前のユダヤ系住民が多かったヴァドヴィツェの様子、家族の写真、学生時代、クラクフを経て教皇となってからの日々といった人生の軌跡、そして何より人間としてのヨハネ・パウロ二世の素顔を、展示を見ながら一歩先に進むごとにさわやかな感動をもって伝えてくれる博物館といえます。どの宗教を信仰されているかに関係なく訪れる価値があると思います。


さて、ヴァドヴィツェといえばもう一つ忘れられないのが「教皇のクレムフカ」という名前で親しまれている名物ケーキです。ヨハネ・パウロ二世が少年時代に好きだったケーキで、画像のようにさっくりとしたパイ生地の間に濃厚なカスタードクリームがたっぷり入ったケーキ。現地のケーキ屋さんやカフェにはたいていこのクレムフカがありますが、今日はおいしいクレムフカがいただける私がおすすめのお店をご紹介しましょう。
Chwila Rozkoszyフィラ・ロスコシというケーキ屋さんでカフェもあります。Facebookを利用されている方は公式ページm.me/ChwilaRozkoszyKawiarnia (外部リンク)をぜひごらんください。目と口の保養になりそうなケーキがたくさん掲載されています。

クラクフからヴァドヴィツェにお出かけの際には近くのカルヴァリア・ゼブジドフスカ(世界遺産「マニエリスム建築と公園が織りなす景観及び巡礼公園」)も立ち寄ってみられてはいかがでしょうか?ちょうど今は新緑のシーズンを迎えているところですが、10月には金色の木の葉が光を浴びてキラキラと輝く「ポーランドの黄金の秋」を楽しむことができます。
◎カルヴァリア・ゼブジドフスカおすすめ記事
当局Facebook (外部リンク)
【ヴァドヴィツェへのアクセス】
クラクフ本駅横バスターミナルからバスで1時間11分。
バスの時刻表検索は E-podroznik.pl (外部リンク)で。終点の一つ手前のLwowskaルヴォフスカ通りで下車。ルヴォフスカ通りに沿って進むと広場が見えてきます。
◎聖ヨハネ・パウロ二世生家 公式サイト
住所: Kościelna 7, 34-100 Wadowice