
ワルシャワから東に車で1時間、マゾフシェ地方の田園風景が続き、やがてショパンの生家ジェラゾヴァ・ヴォラに到着します。
ここで、緑に包まれた静かな空間のなかでショパンの音楽を楽しめる恒例のリサイタル・シーズンがもうすぐ始まります。2026年は5月から9月末まで、土曜・日曜を中心に12時と15時の1日2回開催。ショパンを生まれた場所でピアノを聴くという、ぜいたくな時間が待っています。
シーズンの幕開けを飾るのは、ポーランドのゴールデンウィークにあたる5月1日から3日にかけての特別公演。5月1日はユリア・コチュバン、5月2日は第2回ショパン国際古楽器コンクールのファイナリスト、カミラ・サハジェフスカ、そして5月3日には児玉桃が出演します。連休の時期に、こんな顔ぶれをジェラゾヴァ・ヴォラで聴けるのはかなり魅力的ですね。
このリサイタルのいちばんの魅力は、ホールとは違う親密さ。土曜は生家内のピアノで、そして日曜は天候が良ければ生家前のパティオで開かれます。木々の気配や風の音までが音楽に溶け込むような空間で、ショパンを聴く体験はやはり特別です。しかも、一部の日曜12時の公演はショパン研究所のYouTubeやFacebookでも配信予定なので、現地に行けない方にも雰囲気を味わっていただけます。
今年は、第19回ショパン国際ピアノコンクールの入賞者やファイナリストたちが登場するのも見どころのひとつ。5月10日のVincent Ong、5月24日のDavit Khrikuli、6月7日のTianyao Lyu、7月5日のKevin Chen、7月19日のPiotr Alexewicz、8月16日のShiori Kuwahara、9月6日のZitong Wangと、注目の若いピアニストの演奏をショパンゆかりの地で聴ける貴重な機会になっています。
5月の週末にはこのほかにも、ミコワイ・シカワ、フェドル・コッシイ、クシシュトフ・クションジェク、ピオトル・ララ、ヤン・ヤクブ・ジェリンスキ、シャルル・リシャール=アムランらが出演予定。コンサートはジェラゾヴァ・ヴォラ公園の入場チケットで参加できるので、ワルシャワ滞在中の小旅行先としてもぴったりです。音楽が好きな方はもちろん、ポーランドらしい静かな時間を過ごしたい皆様にも、ぜひおすすめしたい場所です。




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