先日、ポーランド北部ヴァルミア=マズーリ県にあるパスウェンク(Pasłęk)に行ってきました。この町はエルブロンクから車で30分ほどで、観光地として大々的に知られているわけではありませんが、町のあちこちに中世の面影が今もはっきり残る大変興味深い小都市でした。

町の歴史は古く、13世紀にはすでに記録に登場します。もともとは古プロイセン人が暮らしていた地域で、その後ドイツ騎士団の支配下に入りました。かつては「ホラント」、のちに「プロイシッシュ・ホラント」と呼ばれ、14世紀になると城や教会、市庁舎、城壁などが整えられていきます。
パスウェンクで特に印象に残るのが、旧市街を囲む赤レンガの城壁。今も約1.2キロにわたって残り、町の輪郭をそのまま伝えてくれます。城壁沿いを歩いていると、観光施設として保存されているというより、長い歴史が今の暮らしの中にそのまま溶け込んでいるように感じられます。
旧市街には14世紀につくられた「石の門(Brama Kamienna)」や「水車門(Brama Młyńska)」も残っています。なかでも水車門の周辺は、赤レンガの壁や古い屋根、静かな道が重なり、どこか時間が止まったような雰囲気が。
第二次世界大戦後、この町はドイツ領からポーランド領へと変わり、住民も大きく入れ替わりました。そうした複雑な歴史を思うと、何気なく見える古い街並みにも、いくつもの時代が重なっていることがわかります。
パスウェンクは地方の静かな小都市で、最初に書いた通り華やかな観光名所が並ぶ町でも観光客がこぞってやってくる場所ではありません。でも、ゴシック煉瓦の城壁に沿って歩き、古い門をくぐり、静かな旧市街を眺めてみるとここの魅力が見えてきます。歴史ある小さな町を自分の足でゆっくり歩いてみたい人におすすめしたい場所です。


1330年頃に築かれたゴシック様式の城門で、「高い門(Brama Wysoka)」とも呼ばれます。かつては中世の町へ入る主要な入口で、7世紀を超えるパスウェンクの歴史を、今に伝える印象的な建造物です。

1350年頃のゴシック教会。外観はゴシックですが、内部には豪華なバロック装飾が残っています。1687年の主祭壇、1690年の説教壇、アンドレアス・ヒルデブラント製の歴史的オルガンは必見。







🚶🏼♀️おすすめルート:
パスウェンクの旧市街はコンパクトなので、主な見どころは徒歩でゆっくり巡れます。おすすめは、町の入口だった石の門(Brama Kamienna)からスタートするコースです。
▪️石の門(Brama Kamienna) → 中世の城門をくぐって旧市街へ
▪️旧市街・旧市庁舎(Ratusz) → 細長い広場と歴史的な街並みを散策
▪️聖バルトロメウス教会 → バロックの内装と歴史あるパイプオルガンを見学
▪️ドイツ騎士団の城(Zamek) → 町を治めた城の外観を見ながら城壁へ
▪️水車門(Brama Młyńska) → 城のすぐそばに残る中世の門をくぐる
▪️城壁沿いを散策 → 約1.2km残る赤レンガの城壁を眺めながら旧市街を一周
🕐所要時間の目安は1〜1時間半ほど。 写真を撮ったり教会をゆっくり見たりするなら、2時間ほどみておくといいです。とくに最後に水車門から城壁沿いを歩くと、パスウェンクらしい赤レンガの景観を楽しめます。
https://maps.app.goo.gl/xXdyhiXpKmyiRqLS9?g_st=ac
パスウェンクについてもっと知りたい方はこちらもごらんください。https://note.com/ambernote/n/n495392ea3d5b



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