ポーランドで一番古いぶどう収穫祭、今年も9月開催/

 

ポーランドの西にある都市ジェロナ・グラ Zielona Góraは、気候が温暖で国内ではンドではめずらしいワイン用のブドウの産地として知られています。そして毎年9月になるとなんと1世紀半を超える歴史を持つぶどう収穫祭WINOBRANIEが開催されています。
大人から子供まで繰り出す仮想パレード、コンサート、屋台などのアトラクションもいっぱい。普段は手に入らないご当地ワインや世界のワインなどをお店で品定めしたり、試飲してみたりとワイン好きには見逃せないイベントです。

今日ご紹介する動画は30分ちょっとのものですが、昨年のワインフェスティバルの様子です。町の雰囲気もよくわかるのでおすすめです。

【開催日】2021年9月4日 – 9月12日
 
【ジェロナ・グラのツーリストインフォメーション】

Zielonogorskie Centrum Informacji i Promocji Turystyki
TEL (+48) 068 329 23 93
E-mail: turystyka@zielona-gora.pl 
Zielonogorskie Centrum Informacji i Promocji Turystyki
所在地 Stary Rynek 1, Zielona Góra
営業時間 月-金 9:00-17:00

コロナ後へ!長距離バスFLIXBUSがバカンスに向けて再運行開始

ポーランドではコロナウィルスの予防接種が計画的に急ピッチで進んでおり、5月30日現在国民100人当たり52.2%(日本9.8%)という接種率になっています。これはフランスやスイスと同じレベルで、かなりしっかりと管理ができているという印象があります。接種率の増加とともに、新規感染者数が劇的に減少してきていて、現地の人々の話を聞くと今年こそは普通のバカンスを過ごしたいという大きな期待が感じられます。
そんなバカンスの旅行を語るときに欠かせないものの一つのが長距離バスでしょう。大都市間なら比較的早く移動できる電車についで、全国を網の目のようにつなぐ大型の長距離バスはこれまでも日常生活に欠かせない交通手段でした。その代表がフリックスバス社。
先月20日より運行を再開したFlixBusは2日からはそのネットワークを国内外30路線へ広げ計70の定期路線で運行中。※以下新規に追加都市
国内: イェレニャグラJelenia Góra, ビドゴシチBydgoszcz, プウォツクPłock, サンドミエシュSandomierz, エルブロンクElbląg, シチェチンSzczecin, ビャウィストクBiałystok, プシェミシルPrzemyśl
欧州各地: ヴィリニュス, ザルツブルク, オデッサ, キエフ、パリ、ウィーン、ミュンヘン、ケルン、リヨン
期間限定: ムジェジノMrzeżyno, ウストロニェ・モルスキェUstronie Morskie, ウシチシキ・ドルネUstrzyki Dolne, ソポトSopot, シチャブニツァSzczawnica, アウグストゥフAugustów, コウォヴジェクKołobrzeg 等
上記の路線上の国内104か所、国外100か所を結んでいますが、今後はワルシャワ・ベルリン間のように特に需要が高い路線については増便して、バカンスに合わせて路線を国内を200、ヨーロッパ各地140へと増やす計画とのことです。
それによってポーランドからバルト三国へは20路線を利用してダイレクトにアクセスできるようになるということで、とても便利になります。

まだ日本から従来のように自由に渡航できないのが残念ですが、コロナ後の旅行で利用できるようにこういった便利で安い長距離バスがあることを覚えておいてくださいね。
FlixBus公式サイト

情報:Wasza Turystyka
関連記事 FLIXBUS – ポーランド政府観光局のBLOG (polandtravel.blog)

ポーランドに砂漠?スウォヴィンスキ国立公園です!

この間Facebookにバルト海のきれいな夕日の画像をシェアしたので、今日はこのエリアの素晴らしい国立公園をご紹介します。😉
 北ポーランドのスウォヴィンスキ国立公園Słowiński National Parkはこのバルト海沿岸32.5kmにわたる広大な国立公園で、風と共に刻一刻と形が変わる移動砂丘が特に有名です。あちこちにある枯木はかつてそこが森の一部だったということを思い出させてくれます。風が動かす砂に木が埋もれると枯れて、長い年月を経て砂丘と枯れ木の特異な景観が生まれました。


 このスウォヴィンスキ国立公園、実は半分は水域なのです。淡水の沿岸湖としては国内最大のウェプスコとガルドノ、さらに先に書いたバルト海沿岸が含まれています。これらの湖の南岸は大きな泥炭地帯でいろいろなミズゴケ属の植物のほか、ヤチスギランやツリガネエリカのような保護種の植物があります。
 園内の森林の多くを占めるのはヨーロッパアカマツ。そしてそのアカマツがこの国立公園の独特な松林を形成しているのです。またここは250種を超える鳥類のサンクチュアリ。ツクシガモ、ハシビロガモといったカモが多くなっています。この地に飛来する渡り鳥の中にはカオジロガンのような珍しい鳥もいます。
 スウォヴィンスキ国立公園は手つかずの自然を体感できる国内でも1,2位を争う超大規模な国立公園。国際的にも重要視されていることは、世界生物圏保護区(MAB計画)の地位とラムサール条約の保護区に指定されていることからもわかります。
 ちょっと長くなりましたが、とにかく一度は訪れてみたい名所の1つです。🙂

在ポーランド日本大使館発 新型コロナウィルス感染症関連情報

以下、 在ポーランド日本大使館領事部からお送りいただいた 新型コロナウィルス感染症による制限・規制に関してのお知らせを転載いたします。外務省のたびレジに登録すればこういったニュースを配信してもらえます。
登録は→たびレジ – 外務省 海外安全情報配信サービス (mofa.go.jp)

新型コロナウイルス感染症に関するポーランド国内制限措置の期限延長について(4月8日)
●4月7日(水)
ニェジェルスキ保健大臣が記者会見を行い、9日(金)までとしている現在の新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のための国内制限措置の期限を18日(日)まで延長すると発表しました。
●依然として、1日の新規感染者数が直近7日間の平均で2万人以上を記録しています。十分にご注意いただき、感染予防措置を心がけて下さい。

1 7日(水)、ニェジェルスキ保健大臣が記者会見を行い、9日(金)までとしている現在の新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のための国内制限措置の期限を18日(日)まで延長すると発表しました。
2 制限内容は当館HP(https://www.pl.emb-japan.go.jp/files/100172948.pdf)をご参照下さい。また、制限措置の違反者には罰則がありますので、十分にご注意ください。

3 依然として、1日の新規感染者数が直近7日間の平均で2万人以上を記録しています。十分にご注意いただき、マスク着用や手洗い(含む消毒)、うがい及びソーシャル・ディスタンスの確保など、感染予防措置を心がけて下さい。

(問い合わせ先) 在ポーランド日本国大使館 領事班 ☆電話:+48 22 696 5005
※開館時間のみ[09:00~12:30、13:30~17:00]。開館時間外に緊急を要する場合には大使館代表番号(+48 22 696 5000)へお掛けください(閉館時電話対応委嘱業者がまずは伺うことになります)。
☆メール:cons@wr.mofa.go.jp ☆HP:https://www.pl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ryouji.html

名古屋でポーランドデーがありました

3月の春分の日に名古屋でポーランドデーがありました。
前に、ツイッターでお知らせしましたバレーボールの大会です。ここで実際にポーランドにいるかのように各地の風景を背景の写真を撮っていただくコーナーを作ってみました。写真はワルシャワ歴史地区から文化科学宮殿の遠景。この企画が人気だったのでまた次のイベントでもやってみたいです。
皆さんが「ここだ!」と思う背景にしてみたいポーランド国内の場所をぜひ教えてくださいネ。🙂

2021年度のボレスワヴィエツ陶器祭り日程

コロナ禍で各種イベントの開催もなかなか予定が立たない状態が続いていますが、ボレスワヴィエツでは第27回陶器祭りの日程が発表されました。

今年の日程は2021年8月18日〜22日です。1月になってショパンコンクールの予選が延期されるという発表もあり、この陶器祭りも今後どうなるのか大変気になりますが、イベントのキャンセルが多い中、こうやってコロナに負けじとがんばる一地方の主催者の心意気に👏。

この陶器祭りはポーリッシュポタリーの里ボレスワヴィエツで毎年8月中旬に実施されボレスワヴィエツ陶器ファン垂涎のイベント。日本からの訪問者も案外多いですよ。以前、市長とテレビ局のインタビューがYou Tube に出ていて背後に日本語の会話が入っていたほど。😂ボレスワヴィエツで陶器三昧&郊外の本物の古城ホテルにステイがおすすめ。

夏の青空とパステルカラーの建物に囲まれた広場を舞台に開催されるとってもフォトジェニックなイベントです。早くコロナ禍がおさまって皆さんにお出かけいただけるようになりますように! 🙏

脂の木曜日。それはポーランドの一番甘い日

オレンジピールがアクセントになったポンチキ。中はふわふわです。

ポーランドでドーナツをオトナ買いする日、それが脂の木曜日。一年のしあわせと繁栄を願ってポンチキというドーナツをとにかく食べる、それがポーランドの伝統です。この脂の木曜日にはケーキ屋さんの前には行列できて、とくに人気の店では長く待つということもざら。今年は2月11日の木曜日になります。

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2021秋の海外旅行、キャンセル料が高すぎ?

あるお客様から、秋に予定していた旅行を取り消ししたらキャンセル料が発生し、しかもそれが高すぎて納得がいかないというお電話をいただきました。もしかしたら似たケースがあるかもしれないので、こういったトラブルの消費者相談窓口をご紹介したいと思います。

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ダ・ヴィンチ +クラクフ=名画「白てんを抱く貴婦人」だけじゃない

Slawomir Zubrzycki & viola organistaLudek, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Slawomir_Zubrzycki_%26_viola_organista.jpg

ポーランド南部クラクフは世界遺産の歴史地区で知られる観光都市ですが、このクラクフはレオナルド・ダ・ヴィンチに「縁」のある町。市内のチャルトリスキ美術館蔵の名画「白てんを抱く貴婦人」はとにかく有名。でも、ほかにもこんなご「縁」があるのです。

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ほっこりノスタルジックなワルシャワの旅 – 路面電車

ほっこりノスタルジックなワルシャワの旅 – 今日は路面電車(トラム)のお話です。
みなさんはヨーロッパで最初に路面電車が走ったのはどこか知っていますか?
答えは1854年のパリ。その後ロンドンが1860年、ジュネーブ1862年、ペテルスブルク1863年、そして1865年にウィーンとベルリン、その1年後の1866年12月がワルシャワになります。
ワルシャワに初めて登場した元祖トラムは車両を馬が牽引するもので運賃はひとり15コペイカでした。その当時15コペイカがどういう価値があったかというと砂糖500グラムの値段だったそうですよ。レトロな馬のトラムは20世紀に入ると徐々に電化が進み、1908年春から16年の間にすべて電化へ切り替わりました。

ワルシャワに比較的早く路面電車が走るようになったのは、当時ポーランドを分割していた三か国の首都(ベルリン、ウィーン、サンクト・ペテルスブルク)への移動をスムーズにするためで、ワルシャワ市内に点在した終着駅の接続便として開業しました。下の写真はワルシャワ・ペテルスブルク駅(今のWarszawa Wileńska駅)とワルシャワ・ウィーン駅(現存せず)を結んでいたトラムです。

ワルシャワ・ペテルスブルク駅(現ワルシャワ・ヴィレンスカ駅)はヴィスワ川の右岸プラガ地区にあり、ペテルスブルク・ワルシャワ鉄道の西の終着駅でした。帝政ロシアでは線路に5フィート軌間が使われていたため、ヴィスワ左岸にあったワルシャワ・ウィーン駅までの接続としてトラムが活躍しました。ワルシャワ・ウィーン駅はワルシャワ・ウィーン鉄道の駅で軌間は1435ミリだったのです。その昔の名残で、1948年まではワルシャワの路面電車の7.6キロメートル分が1525ミリの幅になっていましたが、のちにすべて1435ミリに統一されて今に至っています。
150年以上もの間ワルシャワで市民や旅行者の足となってきたトラムは飛行機よりも自動車よりも歴史がある乗り物です。ワルシャワに立ち寄ることがあれば、トラムで歴史巡りのワンデートリップを楽しんでみてはいかがでしょうか?

ワルシャワ・ペテルスブルク駅
ワルシャワ・ウィーン駅(現存せず)