脂の木曜日。それはポーランドの一番甘い日

オレンジピールがアクセントになったポンチキ。中はふわふわです。

ポーランドでドーナツをオトナ買いする日、それが脂の木曜日。一年のしあわせと繁栄を願ってポンチキというドーナツをとにかく食べる、それがポーランドの伝統です。この脂の木曜日にはケーキ屋さんの前には行列できて、とくに人気の店では長く待つということもざら。今年は2月11日の木曜日になります。

ポンチキは丸いパンのような揚げ菓子で、なかにはバラやイチゴなどのジャムを入れてあり、粉砂糖やアイシングとオレンジピールでデコレーションしたりするのが一般的です。

↓ポンチキを手作りしてみました。

生地にスピリタスを入れると油の吸い込みを抑えられます。
しっとり&もちっとした自家製ポンチキができました。

脂の木曜日の起源は?

脂の木曜日は、キリスト教のカーニバルの最後、四旬節の直前の木曜日のこと。
本来、この期間には慎んだ生活をすることになっているので、最後にたっぷり食道楽を楽しむというわけなのです。こんもり積み上げられたポンチキを囲んでワイワイと楽しみます。ポンチキを口にしないと不幸に見舞われるという説もあったりで、職場でもポンチキをみんなで食べることもよくありますよ。
昔々は脂の木曜日には、そろそろ長い冬とお別れして、春の到来を祝う意味もありました。当時は脂肪分の多い食べ物が主流でラード入りの揚げパン(あえて揚げ菓子と書きません)が主流だったそうですが、16世紀の終わり頃に甘い「揚げ菓子」が登場して今に至っています。

ファヴォルキも脂の木曜日には欠かせません

この脂の木曜日の主役はポンチキですが、じつはほかにもファヴォルキというお菓子もあります。こちらはさっくり揚げたとした結びこんにゃく型のクッキー。
どちらもおいしいですが…気になるのはカロリーかな。まあ、金曜日から悩むことにしましょう。^^;


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